秋も深まり、いよいよ本格的に松茸の美味しい時期になりました。
今年は、松茸やきのこの収穫量が多いようです。
実は私、タイトル通り松茸を「もういいや!」と言う位、死ぬ程食った事があります。ほとんど一生分くらいの量を一辺に食べたのではないだろうか?。腹が張り裂けそうでした。
一度にあれ程の量を見たのも食べたのも生まれて初めてでした。おそらく私ひとりで20本以上は食ったでしょう。お金持ちだって一度にこんなに食べたことはないと思います。
ですから今さら、松茸を見た所でちょっとやそっとでは動じません。だって、たぶんもう二度とあの時の様な経験は出来ないと思うから・・・
私的には、これが究極で、もう松茸は完結なんです。皆さんスミマセン。
あれは10年位前だったと思う、町内の男性陣が集まって松茸パーティをやった時の事でした。
うちの町内は男達がとても仲が良く、いつも何かと理由を付けては集まって飲んでます。
大体、春は花見・夏は海でバーベキュー・秋は松茸・冬は忘・新年会などなど、メンツは15人くらいで仕事も様々でお店屋・食堂・大工・豆腐屋・旅館・民宿・保険代理店・新聞屋・会社経営・1等航海士・現場監督・会社役員・漁師・サラリーマンと色々おりますが大方が個人事業主が多く、サラリーマンの私は毎回皆さんのおこぼれにあやかっています。
話は戻ってその時の松茸パーティの話です。その時も地元の山で松茸が大豊作でした。
だれが言い出したか『松茸パーティやろうぜ!』みんな2つ返事で集まってきました。
町内で溜め込んだヘソクリを少々使い込んで買出しです。商店店主が機転を利かせ、松茸をなんとダンボール箱に3つも買ってきました。これより大きい松茸が3箱も・・・
全部、傘の開き過ぎや虫食いの売り物にならないヤツなので安かった。これだけでたったの8万円だったよ!と言っていた。
数にして軽く100本以上はあったと思う。こちらとしては虫食いだろうとなんだろうと、その部分を取っても90%以上は食えるので安くて逆に有難かった。
主役が揃ったので今度は食堂と旅館の親父が張り切って料理する事になった。こんな時は、やはりプロがいると有難い。てきぱきとやってくれるし、味付けもいい。
それでは、超セレブな松茸フルコースのメニューです。
1.松茸の土瓶蒸し
2.松茸の茶碗蒸し
3.松茸の炭火焼
4.松茸のすき焼き
5.松茸の炊き込みご飯
6.本格芋焼酎、森 伊蔵
いつも皆さんのお世話になっているので今回の為に、私が抽選で当たった物を提供しました。
(森伊蔵は15分割だったので一口しか無かったが旨かった。)
すんげ〜!お店で食べれば一体いくらするんだ??
いよいよ松茸フルコースの始まりです。皆んなで森伊蔵で軽く乾杯した後、まずはトップバッターの土瓶蒸しです。
本当はこんなのを想像していましたが、実際は人数も多いのでいちいち作っておれず、町内会で使うアルマイト製の大きなやかんで一度に作る事にしました。
やかんに大きな松茸を15本ほど裂いて入れ、そこへ甘エビをドバッ!ハモが無かったので替わりに鯛の切り身を入れ、三つ葉と銀杏もドサッツ!ってな感じで15人前ともなると大胆で万事こんな調子です。一煮たちしてからスダチを絞ってすすると、『は〜っつ、ウンメ〜ッツ!』
続いて茶碗蒸しです。 これは時間も掛かるので食堂のオカミサンが店で作って持って来てくれました。 なんと松茸が沢山あるので一人前ずつうどんの丼で作って来ました。この丼一杯に松茸が2本くらい入っているとの事。これだけですでにお腹がいっぱいに・・・
次は、少し腹ごなしにメインの炭火焼だ。形の良い物を裂いて焼き、スダチと醤油をたらしてほおばると、これまた『ウンメ〜ッツ!』『もう、勘弁して〜!』と言いながら一気に3本くらい食べてしまいました。ガスとは違って炭火で焼くから香りもいい。やはり、松茸の王道は、これではないでしょうか?
そこへ今度は、大鍋でスキヤキです。傘の大きな物を入れて、後はこんなお肉も沢山入れて・・・ うーん!しあわせー! でも、このあたりになると、みんな飽きてきて松茸をどけて肉の方ばかりを食べていた。(なんと贅沢な・・・)
最後は、炊き込みご飯です。これも食堂の大型炊飯器でオカミサンが炊いてくれました。 昔からうちの地方では松茸ご飯は新米で炊けと言われています。それ程、新米のもっちりとした食感と相性がいいんです。皆さんも松茸ご飯を炊く時は是非一度ためしてみて下さい。
こちらは、薄切りと言うより乱切りと言った感じで松茸がゴロゴロと入っておりました。
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←こう言うの想像しましたが
実際はこうだった→ |
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ここまで来ると全員、『もういいや!許して』って感じでした。最後に残った土瓶蒸しの具などは勿体ないと言ってメンバーで一番若い私がたいらげるハメになりました。※本当に一生分食べたんです・・・
それでも余ってしまった松茸やご飯は各自、パックに入れて持ち帰り、家でも楽しみました。
どうでしたか、皆さん? 参考になりましたでしょうか? 皆さんのご町内やご家庭でもこんな風にやって見てはいかがでしょうか? 意外とお金も掛からないし楽しいですよー!
案外、料理屋って形の見えない部分は、こんな風に使い分けてやっているのかも知れませんね!
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