ホームヘ                                 堆漆(ついしつ)とは?

たくさんある漆芸技法のひとつ。

堆漆(ついしつ)彫漆(ちょうしつ)堆朱(ついしゅ)、堆黒(ついこく)、堆黄(ついおう)
漆を何層も塗り重ね漆の層を彫り美しい模様を作り出す漆芸の技法
彫漆とは近代使われるようになった名称で漆を彫る事から「彫漆」と呼ばれます
中国では堆積の「たい」と「うるし」と書いて「堆漆」と呼ばれています。

古い呼かたでは、剔紅(てきこう)、剔黒(てきこく)、など
彫刻方法や、色彩の違いから幾つかの呼び名がありますが
ほぼ同じものと思います。

堆朱(剔紅)朱の漆のみを塗り重ねたもの、
黒漆ならば堆黒(剔黒)となり、
色によって呼び方が変わります。

堆漆の作品は代々中国宮廷及び一般国民に特に尊重愛好され、
その技法は唐の時代に始まったと言われています。

塗り重ねた漆の層により美しさを
表現する技法のため、かなりの厚みが必要です
このため塗りの回数も100回以上、あるいは数百回にも及ぶことがあります
100回漆を塗ってもわずか3ミリから5ミリほどの厚みにしかなりません。

そのため漆の無垢で作品を作っている
私の場合一つの作品で一年から五年
物によってはそれ以上の年数がかかります。

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私なりの堆漆作品の製作工程です。

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