漆塗り製品の手入れ
匂いについて
塗り上がりから時間があまり経っていないものは
匂いを強く感じる事があります。
その場合、なるべく箱などにはしまわず、食器棚など直射日光をさけ
しばらく寝かせて頂ければ良いかと思います。
私の場合、塗り上がってから最低でも約半年は、寝かせたものを使います。
盛り付け
汁椀などは、沸騰直後のものは避け少し冷ましたものを
盛り付けるのが良いと思います。
食卓にならび、飲む事の出来る熱さ、と言うことになりますか?
極端にあついものは、変色、ひびわれ、の原因になります。
味噌汁は沸騰させると風味が落ちますよね !
洗い方
水、ぬるま湯にて中性洗剤で洗い柔らかい布で乾拭きし乾燥後かたずける。
この際、長時間、水に漬けて置くことは避けて下さい。
これも、変色の原因になります。
また、ナイロンたわし、クレンザー等の物は使わないで下さい
もう一つ、食器洗い機、電子レンジは、御遠慮下さい
光沢が失われたり、傷つき、ひどい時はひび割れを起す事があります。
ガラスや陶器と比べれば柔らかい物です
例えば、車を洗うとき、たわしは使わないですよね !
自動洗車機よりは、手洗いがいい !
そんなノリですね。
万が一、変色、ひび割れ等が起こってしまった場合
漆器製品は修理が出来ます
生ある木を切り椀を作り、木を傷つけ得た漆(樹液)を塗り仕上げた物
出来るなら長く使いたいものです。
漆は、塗装後、約100日かけてゆっくり硬化していきます。
出来上がった物をすぐに使うより
しばらく、寝かせた物の方がずっと長く使える物です
変色やひび割れなども起こりにくくなります。
塗り物を扱う上で最も大切な事と、私は思っていますがいかがでしょうか?
私の知人は、製造年月日を、入れた方が良いのでは?
と、言う人もいる位ですから。