堆漆作品製作工程

ここでは、堆漆作品の私なりの制作工程を
ホームへ                     簡単に説明したいと思います。
                            


堆漆の板を作る
まず、カラスを用意し
そのガラスの上にうるしを数十回塗り重ねます。
ある程度厚みになったところで慎重に漆を剥していきます
ガラスに直接漆を塗った場合、密着が悪い事を利用しています。
薄い漆の膜(0.5ミリ以下)です、
慎重に剥がさないと簡単に割れてしまいます。

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塗りこみ
剥した漆に更に漆を数百回塗り重ねていきます
ここからが、根気の要るところです、
堆漆の板は一年で3mmから5mmにしかなりません。
はて,さて何年かかるでしょう?
画像の堆漆の板で4年から5年くらい塗りこみました。
作品により必要な厚みになるまでひたすら塗りこみです。


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切りだし
いよいよ切り出しです!
作りたい作品に合わせて堆漆の板をカットしていきます
ここから先は、気の抜けない作業です
一歩間違えればこれまでの数年間が水の泡・・・
ここまでに、かかる漆の代金、結構高いんです(^^;

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成形
切りだしが、終わった堆漆の板を徐々に成形していきます
刃物、研石、やすり、サンドペーパー
あらゆる道具を使います、ここで手を抜くと後で
取り返しのつかない失敗になり兼ねない大事なところです。
気おつけてはいるのですが?失敗も多々あります (泣)
形を整えたら、サンドペーパーの番数を徐々に上げていき
最終的に2000番まで上げていきます。


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ろいろ
2000番のペーパーをあてた後一度バフをあてます
次に、生漆を薄く拭き、乾いた後
油拭きをして、ろいろ粉で艶をあげていきます
ここで艶が上がらなれれば更に漆拭きからを
繰り返し行い、仕上げていきます。
この作業が苦手なところ(笑)
ついに堆漆の完成!!

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