こんなボックス釣りに持ってくの その3
またまたまた出ました道・楽・者
!
今回は、ボックスを持ち込みの依頼です。
何と引き出し４段に前扉つき
!
(この手の物は塗りにくいんだな〜)
さてさて、Cさんのご注文は
?
１. 前扉に龍の蒔絵
(指定図柄)
2. バックおよび本体の外は無し地塗り
3. 中はお任せ
4. 飾り金具
5. 扉裏の彫刻
(Cさん自身の手彫り)のコーティング
6. 蓋裏、彫刻のバックを無し地塗り
以上が取りあえずの注文内容
?
(何時もの事ながら後から追加があるんやね〜)
作業開始
!
ボックスの蓋と本体を無し地塗りに仕上げ
蓋表に龍の蒔絵、螺鈿の玉
!
本体正面に龍の飾り金具 ! (有り物)
蓋裏の彫刻
蓋裏の彫刻のバックを無し地塗りのぼかしに加工
!
中々いい感じやね〜 ! (自分で言うな !)
しかし、Cさん手彫りの龍 !
上手いこと彫ってるな〜 !
まさか? その筋の人ちゃうか?
手抜き出来けへんやん !
( えっ ? (笑)
龍の彫り物を白檀仕上げにしました
!
通常のコーティングでは特に変化は出ないのですが
溜め塗りにする事で、濃淡が出て彫り物の立体感が強調されます。
引き出し
ボックスの外は金と黒を主体とした色使いですので
引き出し正面は朱と黒と金の研ぎ出しで蓋を開けた時のインパクトがある雰囲気に仕上げました。
研ぎ出しの模様もちょっと変わってるでしょ
!
引き出しの中は朱溜めにしようと思っていましたが・・・
Cさん 「金箔も良いと思います」 の一言 !
やはり ! そう来たか〜 !
解った ! 張るよ !
金箔張ったるわ〜い ! (笑)
引き出し４段、総金箔張り白檀仕上げ ! これで、文句無いやろ !
(金箔、結構高いんやで〜 !)
引き出しの淵は朱溜めに銀箔を散らした白檀仕上げ
引き出しの指が掛かる部分は朱のたたき塗り
!
これで、ほぼ完成です !
Cさんにメールで完成のご連絡を・・・・
と・こ・ろ・が・・・・
Cさん 「山谷さんのセンスでもう一手間出来ませんか ? 」
そうやな〜 いつもの事やね〜 道楽者の決まり文句 ? (T_T)
やるよ ! やったらええんやろ〜 ! !
引き出しはこれ以上手を入れる所が無い
そうなれば・・・ボックス本体の外って事になる。
無し地仕上げに龍の蒔絵、これに合うものは・・・
考えた末
雲のイメージで塗りわけ、しかし色を使うと正面の蒔絵が死んでしまうので
ベースの無し地塗りより荒い銀とパールを使った塗りで仕上げてみる
その上で、境目を金でぼかしを入れる。
中々面白い雰囲気になったやん !
しかし〜 塗りにくいボックスやったな〜
Cさん 「これを持って釣りに行ったら６０アップが釣れる様な気がします
!」
「これ ? 釣りに持ってくの ? ストック用とちゃうの ?」
「この、ごっつい ボックス マジ持ってくんかいな〜」
「やっぱり、あんたも !
相当の道楽者やね
!!」
※ 本文中に荒い言葉遣いで記載しておりますが
実際のやり取りは丁寧な ? 対応をしております。
ほんまかいな?? (笑)
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