merchadise8




         其のさまやさしく位いありて、苦味を立てるを上品とす、
         自然とたをやかにして又辛味有、酸味鹹味も有、
         其一は苦をたつるをいふ、
         又優美なる事、譬ば宮人の如し。
                               香道 「六国列香之弁」より

ゆかしく幽玄な香り  伽羅。 このえもいわれぬ芳香は、長い時を越えて大地の中ではぐくまれます。やわらかく香気のない原木が、土中に埋も
れ長い歳月を経るうちに、自然の術で黒色堅牢となり香り豊な沈香となり
ます。 この沈香の中でも極上のものが「伽羅」とされます。
悠久の大自然の営みにより生まれた香木伽羅は、その高貴な香りと貴重
さゆえに、古来より『至上の宝』として珍重されております。
天地自然の「理」と「知」をそなえた伽羅の発する香気は、邪をさけ、穢れを去り、人の心魂を正しくして、清く澄みきって無上の歓びをもたらしつつ、はるか遠くまで漂います。