2006年1月7日 12時10分頃逝去致しました。

死因は癌(繊維肉腫)。
ここ最近の写真でお披露目していた腹巻姿、そこ腹じゃないだろう、ってとこに巻いていたそこ(肩)が、腫瘍部分でした。
最終的に皮膚が裂け、膿んだ細胞部分が露出し膿汁も出て悪臭の漂う、傍目にはとてもグロテスクな状態でした(毎日患部は洗って拭いて、一応身奇麗にはしていましたが)。

2005年10月11日に検査して判明。その時に余命3〜4ヶ月との宣告も受けました。
悪性で、とても大きな瘤(成人女性の拳大)になっていたため手術は難しく、またそれによって転移の可能性も高くなると言われたので手術はしない方向で、抗がん剤も体力の低下を招くというので、自然療法を採っていました。
余談ですが、レントゲン・血液検査の結果、あれだけ太っていた(当時10.8kgだった筈)にもかかわらず、糖尿病とか内臓の病気とかは全くなかったそうです。
あの時、先生の説明聞きながら流してた私の涙は嬉し涙だったに違いない。

食欲の減退とともに少しずつ弱っていき、眠るような最期を迎えるでしょう、とお医者さまに聞きましたが、本当にその通りに少量しか口にしなくなり、徐々に足腰が衰えてきておりました。
でも、ずっと自分の口で食べ、足で歩き、排泄もトイレで行えていました。
それが7日朝に突然、自力で寝返りを打てないほどの状態になって、急ぎお医者様に診ていただくことに。
私は友人と約束があったため付き添えなかったのですが、体温が35.1℃まで下がっていて、先生には
「いよいよですね…」
と言われてしまったそうです。
体重は治療優先のため教えて貰えませんでしたが、4日に診ていただいた時に6.4kgだったので、おそらく6kgを切っていたのではないかと思われます。

病院から帰ってからはずっと母が傍についていました。
1時間ぐらいそうしていたら大息吐くのが聞こえたので
「しんどいの?」
と声をかけたら口を動かし、何事かをいろいろと喋っていたそうです。その様子を私にメルっているちょっとの間に、うりは息を引き取りました。
後から先生に聞いたところ、「大体死ぬ前には大息を吐くものだ」とのことです。

友人に頼んで早めに切り上げさせてもらい、帰宅して対面したうりは、本当にただ眠っているようでした。声をかけたらすぐにこちらを向きそうな、とても自然な姿でした。

11年、一緒に暮らしました。
猫らしくない、とてもおっとりとした性格(一度も猫パンチ・猫キックを喰らわなかった)で、「10kg台の猫を膝抱っこしてみたい」という無謀な私の夢を叶えてくれた甘えっ猫でした。
去勢前、母の足に、私のにスプレーかましてくれた人間大好きっ猫でした。ああそうさ、家中の人間がお前のテリトリーだったさ!
我が家には『うりが膝に乗ったら動かなくていいルール』がありました。何か「手伝って」と言われても
「今うりが膝にいるからダメー!」
「それならしようがない」
となってました(笑)
そんなどうしようもない家庭にしてくれてありがとう、うり。