2006年の独り言

【2005・06年のヨーロッパ各リーグについて】

CL出場 プレミアリーグ リーガエスパニョーラ セリエA ブンデスリーグ エールディビジ リーグ1 スーペルリーガ
1位 チェルシー バルセロナ ユベントス バイエルンM PSV リヨン FCポルト
2位 マンチェスターU レアル・マドリッド ACミラン ブレーメン AZ ボルドー リスボン
3位 リバプール バレンシア インテル ハンブルガーSV フェイエノールト リール ベンフィカ
4位 アーセナル オサスナ フィオレンティーナ シャルケ アヤックス ランス ブラガ
5位 トッテナム セビージャ ローマ レバークーゼン フローニンゲン マルセイユ ナシオナル
6位 ブラックバーン セルタ ラツィオ ヘルタベルリン ユトレヒト オセール ボアビスタ

【プレミアリーグ】 チェルシーの圧倒的な強さが目立ったシーズンだった。上位4チームはCLの常連だが今回はトッテナムがよくがんばった。最終戦までもつれて、最後の最後で逆転で4位に滑り込んだアーセナル。最終戦ウエストハムに負けたトッテナムのファンの姿をテレビを通して見た時にはさすがに言葉が出なかった。全体を見てみると、ランパードがドログバとクレスポのFWを抜いてMFとして16点取ったのはスゴイ!マンUのファンニステルローイが21点取ったが、アーセナルのアンリの27点にはかなわなかった。今シーズンからマンUに移籍してきたパク・チソンの活躍を期待していた俺にとっては少しもの足りなかったが、あのスーパープレーヤーの集団でレギュラーを張ってることだけでもすごいと思った。日本が誇る中田ヒデは、なかなかアラダイス監督のロングボールを多用するスタイルに馴染めずシーズン途中はなかなか試合に出れなかったが、ヒデがフル出場した試合は実は負けなしなのである。ヒデをうまく使いこなせなかったアラダイスは結局時期イングランド代表監督にはなれなかった。チームも終盤の負け続けでUEFAカップの出場権も失ってしまった。ベンゲル監督よ、ヒデはいりませんか?ヒデの移籍は間違いないだろうから、是非とも次のチームではがんばってもらいたい。最後に、来シーズンからチェルシーにシェフチェンコとバラックが移籍することになったが、他のチームも負けずに補強しないと次もチェルシーの独壇場になるようで少し心配です。ランパードは移籍すんのかなあ。

【リーガエスパニョーラ】 バルセロナの圧倒的な強さとレアルの不安定な強さが目に付いたシーズン。バレンシアも終盤2位にまで浮上したのに結局、レアルを抜くことができなかった。ラウル・ガルシアとオルティスとミロシェビッチの活躍でCLに滑り込んだオサスナの次回CLが楽しみだ。おしくも勝ち点は同じながら直接対決の差でCL出場権を失ったセビージャも、今回はサビオラとヒデの元同僚のマレスカも活躍で、UEFAカップの優勝もして良くがんばったと思う。当落線上と思われているサビオラのアルゼンチン代表もこれで安心だろう。アルゼンチン代表の同僚リケルメの活躍でCLでベスト4まで行ったビジャレアルだが、リーグは思うようにいかなかった。そして大事件がもう一つ、今シーズンでジダンが引退を表明してしまった。残念!ジダンの後継者にバラックを考えていたようだけど、チェルシーに行ってしまった。こうなれば、ランパードを獲得するしかないやろう。気合を入れて交渉してほしいものだ。最後にアフリカの選手として初めてリーガの得点王となったエトーと魔術師ロナウジーニョと抜群の安定感を誇るデコのプレーは来期も楽しみだ。

【セリエA】 最後の最後までもつれた優勝争いは、結局ユベントスが逃げ切って優勝を確保したが、最終戦の前にジェネラルマネージャーのモッジの不正疑惑の事件でユベントスの選手も素直に喜べなかっただろう。今回CLの出場権を獲得したフィオレンティーナも疑われているらしい。トーニは本当に得点王らしいすばらしい活躍だっただけに今後の動向が気になるばかりだ。上位チームの何チームかがセリエB以下に降格するのであれば、そのチームの何人かの選手をJリーグのチームが獲得してほしいものだ。日本のレベルUPにJリーグのチームも貢献してほしい。何にせよ、ユーベや他有力チームが不在になるとセリエAは少しつまらなくなってしまう。さらには、次の次のCLもつまらなくなってしまう。なんとか良い解決策はないものだろうか。

【ブンデスリーグ】 終盤追いつかれてきたバイエルンだが、結局は例年のごとく優勝を確保した。終盤カーンが調子を落とし、何人かの選手が怪我で戦線離脱をすることもあったが、さすがにこのチームは控えも良い選手をかかえているだけあって問題はなかったようだ。ただ、来シーズンからバラックが移籍することになるので、変わりの選手を確保することが大変だろう。ダイスラーはバラックの代わりになれるかもしれないが、怪我と精神的病がどこまで維持できるか・・・。来シーズンは今回以上にクローゼ率いるブレーメンと、ファンデルファールト率いるハンブルガーSVが迫って来るだろう。楽しみだ。

【エールディビジ】 主力の多くが抜けたPSVがまさかの圧倒的な強さで2シーズン連続で優勝!CLも一回戦で負けたものの、このメンバーで本線出場は立派なものだ。さすがヒディングといったとこだろう。シーズン2位になったAZだが、今回から2位以下のチームがプレーオフでCL出場権を争うようになって結局シーズン4位のアヤックスにCL出場権を奪われてしまった。アヤックスには14ポイントも勝ち点を上回るなど、今までではありえないような活躍が水の泡。結局なんだかんだでいつもの2チーム。フェイエノールトもこのチャンスを生かせず万年3位。これはオランダのチームのレベルUPになるのだろうか? 

【リーグ1】 今回もリヨンの独壇場。2位に15ポイントも差をつけての優勝。さすが最近ではCLの上位チームの常連だ。マルセイユが今回もCLの出場権を獲得できないとは・・・。今シーズンから松井の活躍で1部リーグに上がってきたルマンが11位と検討。昨シーズン同様今シーズンも活躍を見せた松井の今後に期待したい。

【スーペルリーガ】 FCポルトにはどこも勝てんのかねえ。ヌーノゴメスの復活もあり、3位でCLに滑り込んだベンフィカが来シーズンどこまでポルトを追い詰めることができるか期待したい。

【UEFAカップ】 いつの間にか強豪チームが消え去り、セビージャとミドルスブラが残ってしまった。ミドルスブラも日本と対戦するオーストラリアのビドゥカの活躍で決勝まできたが、セビージャには勝てなかったようだ。

【CL(チャンピオンズリーグ)】 毎年CLで勝てなかったアーセナルがアンリの活躍とレーマン率いるディフェンス陣の活躍であれよあれよと、レアルマドリー・ユベントス・ビジャレアルと並み居る強豪を打ち破り決勝まできてしまった。相対するはバルセロナ。こちらもチェルシー・ベンフィカ・ミランと破り、決勝へ。前半にレーマンが退場で10人になるも、ソルキャンベルのヘッドで先制!後半も途中までがんばっていたが、途中出場のラーションからエトーへつないで同点ゴール!さらに、これもまた途中出場のベレッチが決勝ゴール!選手の力に頼っていると思われていたライカールトだが、この名采配で名監督であることを世間に知らしめただろう。アーセナルも10人になりながら良くがんばったと思う。レーマンに変わって入ったGKは誰だったか覚えていないが、ファインセーブも見せよくがんばっていたと思う。最後のベレッチのゴールは不運だったし、その前の同点ゴールもオフサイドにも見てとれるのでこれも仕方がない。決勝の直前にリーグでも4位に入り、CL出場権を確保し、若手のシーズン中盤からの活躍で気を良くしたアンリも残留を決めた。アーセナルそしてアンリの悲願のCL優勝を期待したい。ただ、来期もチェルシー対バルサが本命だろうなあ。

【2006ワールドカップ】  (優勝)イタリア  (得点王)クローゼ  (MVP)ジダン

グループA グループB グループC グループD
1位 ドイツ イングランド アルゼンチン ポルトガル
2位 エクアドル スウェーデン オランダ メキシコ
3位 ポーランド パラグアイ コートジボワール アンゴラ
4位 コスタリカ トリニダード・トバゴ セルビア・モンテネグロ イラン
グループE グループF グループG グループH
1位 イタリア ブラジル スイス スペイン
2位 ガーナ オーストラリア フランス ウクライナ
3位 チェコ クロアチア 韓国 チュニジア
4位 アメリカ 日本 トーゴ サウジアラビア
決勝トーナメント1回戦 準々決勝
勝ち スコア 負け 勝ち スコア 負け
ドイツ 2−0 スウェーデン ドイツ 1−1 アルゼンチン
アルゼンチン 2−1 メキシコ イタリア 3−0 ウクライナ
イタリア 1−0 オーストラリア ポルトガル 0−0 イングランド
スイス 0−0 ウクライナ フランス 1−0 ブラジル
イングランド 1−0 エクアドル 準決勝
ポルトガル 1−0 オランダ 勝ち スコア 負け
ブラジル 3−0 ガーナ イタリア 2−0 ドイツ
フランス 3−1 スペイン フランス 1−0 ポルトガル
3位決定戦 決勝戦
3位 スコア 4位 優勝 スコア 準優勝
ドイツ 3−1 ポルトガル イタリア 1−1
(PK)
(5−3)
フランス

今回のベストプレーは、アルゼンチンVSセルビア・モンテネグロ戦の10回以上の小さなパスからカンビアッソがシュートを決めるまでの連携プレー。
今回のベストシュートは、オランダのコートジボワール戦のファンペルシーのフリーキック。もう1つは、アルゼンチンVSメキシコ戦のマキシ・ロドリゲスの胸でトラップしてからのボレーシュート。ベストではないが、うれしかったのは、F・インザーギのオフサイドぎりぎりを抜け出して、キーパーをかわして打ったシュート。

予選はほぼ順当な勝ち上がりだった。チェコと日本と韓国が決勝トーナメントに行けなかったのは残念だった。日本の予選敗退の原因は、@メンバーに松田を入れなかったこと。(宮本はヘタクソなくせに口だけは達者)Aアジアレベルのサイドアタッカーしかいなかったこと。(ブラジル戦のサントスのアシストは認めるがそれ以外はカス。クロアチア戦のロスタイム残り30秒のあのチンタラプレーは死に値する。)B久保と松井を呼ばなかったこと。(何故遠藤を入れたのか理解ができん。)Cジーコの采配。くやしいのは、若手の選手がいなかった為に、この負けが次回ワールドカップに向けたレベルアップに繋がらないことかな。
決勝トーナメントは、予想に反してドイツ・ポルトガルががんばったことが驚かされた。ラーム・シュバインシュタイガー・ポドルスキーら若手がしっかりと機能したことは今後のドイツとしてもうれしい悲鳴だろう。ルーニーを退場に追いやったC・ロナウドの行為は気に入らないが、デコ・フィーゴといったベテランが活躍できたのはうれしかった。正直アルゼンチンには決勝まで行ってほしかった。メッシとクレスポのプレーがもっと見たかった。オーストラリアはチームとして今回のワールドカップ出場国で一番まとまりのあったチームだと思った。さすがヒディングといったとこだろう。イングランドは楽しみなメンバーだっただけに、チームとして噛み合わなかったことが残念でならない。ウクライナのショフチェンコは予選で2ゴール挙げたとはいえ、不完全だったように見えた。ミランのようなメンバーでなかったからかもしれないが、チームはまとまっていただけに、もう少しゴールを決めるシーンが見たかった。次にオランダだが、正直ポルトガルには勝つと思っていた。ファン・デル・ファールトが完ぺきな状態だったらなー。ブラジルも不完全燃焼のまま敗退した大会だった。バルセロナのチームメイトのエトーのように良く動いてボールを受けるFWがスタメンで出ていればよかったのに、ボールが来るまで動かないロナウドとのコンビネーションは最悪だった。最初からロビーニョを出していれば良かったのにと悔やまれるばかりだ。
最後にイタリアVSフランスの決勝戦。どっちが勝とうがよかったが、ジダンの最後の試合だけに良い試合を期待していた。それだけに、マテラッティの暴言によってジダンがキレ、頭突きで退場になったことは悲しくてならない。有終の美を期待し、最後に誰がジダンとユニホームの交換をするのかまで期待していた俺にとってマテラッティは絶対に許せない。唖然としてしまった決勝戦。すっきりしないまま終わったワールドカップだった。

【ヒデ引退!!!】 残念!もっと見たかった。ヒデを見たいがためにヨーロッパサッカーをチェックしていた感じだったからなあ。おかげで、今じゃそれなりのウンチクを語れるようになったけど・・・。ヒデ通のファンのほとんどは、「ヒデらしい」と言ってるようだが、俺も同感だ。サッカーのプレーも大好きだったが、ヒデの生活スタイルもかなりリスペクトしてた。もったいない気はするが、彼ならどんな第2の人生も成功するだろう。

【今後の日本代表】 ヒデがいるから日本を応援するのも楽しみが2倍あったんだけど、ヒデの変わりになれる人材が出てくるか気になるところだ。たぶん次のワールドカップは、松井・阿部・今野が中心となるんだろう。DFがどうなるのかは気になるところだけど、できれば8年後の為に出来る限り若手の起用を期待したい。DFに限らず今回ワールドカップに出たメンバー以外で構成してほしいものだ。監督はオシムになったが、実績はともかくあまり好きではない。今の代表は誰が監督になろうが変わりはないように思える。無理なのはわかっているけど、ベンゲルだったらもっと盛り上がっただろうなー。

【セリエA不正疑惑の結果】 ユベントス・ラツィオ・フィオレンティーナ2部降格!ACミランは2部落ちは避けたが、CL出場権剥奪!の決定が覆ってしまった。ユベントスの2部降格は変わらないが、ラツィオ・フィオレンティーナは1部残留。ACミランはCL予選からの出場が認められた。減点はあるが何ともやさしい決定になったもんだ。

【移籍市場】 結局ユベントスのみの降格で済んだ結果、予想よりは落ち着いた移籍となった。(まだ移籍が可能な期間が残っているので何ともいえないが・・・。)カンナバーロとエメルソンは早々にレアル行きを決め、ザンブロッタもバルサ行きを決定。レアルは最も必要なポジションを確保できて満足だろう。セルヒオ・ラモスじゃセンターバックはつとまりませんわな。さらにレアルはレジェスまでアーセナルから移籍させようとしているらしい。カカにアプローチを掛けてミランに睨まれるなどしているが、今回の移籍では良い補強をしていると言えるだろう。対するバルサもザンブロッタを補強するなどかなり手堅い。今回の移籍で一番の注目はサラゴサに移籍したアイマールだろうな。彼には是非ともがんばってもらいたい。ユベントスはカンナバーロ・エメルソン・ザンブロッタ・ビエイラと主力を手放したが、ネドベド・デルピエロら心臓部が早々に残留表明したせいか予想以上に選手が残っているようだ。1年での1部復活に期待したい。チェルシーは今回もショフチェンコ・バラックなどスター選手の確保が出来ているが、アーセナルとマンチェスターUとリバプールは動きが鈍いようだ。アーセナルはアンリの残留が精一杯だったのかもしれないが、もともと財布が堅い。若手の成長に賭けているんだろうな。マンチェスターはキャリックを約30億円で獲得をしたらしいが、なんかもの足りない感じだ。たぶん今シーズンもチェルシーの独壇場だな。まだまだ移籍が可能なのでどうなるかわからんが、今後もおもしろいCLになることを期待したい。

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